大阪府茨木市で活動する草野球チームのNORGAARD。その中で戦う選手達の活動に密着。選手の真実の姿を描く「REAL REPORT」。
どこでも守れるオールラウンダーとして活躍する選手がNORGAARDにいる。平良は崖っぷちから這い上がってきた選手だ。現在は守備と打撃の両方でチームに大きく貢献している。
ショート一筋からどこでも守れるオールラウンダーに変身。
ここまでの道のりは平坦ではなかったと平良は話す。
「元々はショートが本職です。年齢と共に守るポジションが増えていきました」
平良は、沖縄の強豪校から社会人と野球のエリートコースを歩んできた選手だ。走攻守の揃ったショートストップとして鳴り物入りで入団した。
しかし、年齢と共にスピードがなくなり、守備範囲も狭くなった。そんな状況の中、若い選手達が台頭してきた。結果としてポジションを譲ることとなった。
「小学校からショート一筋だったのでショートに対するこだわりはありました。でも、出場機会を得ることの方が大切です。だから、どんなポジションでも守りました。」
エリート街道を歩んできただけにすぐには受け入れられなかっただろう。しかし、平良は他のポジションにも全力で取り組んだ。ショートのポジションを譲って以降、全てのポジションを経験した。
どのポジションでも安定したクオリティの守備を披露することで、自身の存在価値を証明。そして、レギュラーに返り咲いた。
監督も平良には、絶大な信頼を置いており「平良がいればポジションに困ることはない」と言われている。
現在はチームトップのホームラン数！試行錯誤を繰り返す。
平良が貢献しているのは守備だけではない。打線ではクリーンナップを打つことが多い選手だ。
「打席では常に長打を狙っています。監督からも長打を求められているので期待に応えたいですね。」
長打を打てる選手が少ないチーム事情の中で平良の存在はとてつもなく大きい。そして、その期待に答えるかのように現在はチームトップの11本のホームランを打っている。
現在は、守備と打撃の両輪で活躍する平良だが「入団当初は、打てない期間が続いてチームに迷惑をかけた」と話す。
「打てない時もずっとクリーンナップに置いて起用してくれていました。他の選手から反発もあったと思います。だから、結果を出すために試行錯誤を繰り返しました。」
硬式野球から軟式野球への変化にすぐに対応できなかった。そこで打撃フォームやタイミングの取り方を見直すことで徐々に対応できるようになり、今シーズンはホームランの量産体制に入っている。
自信が苦しんだ経験があるからこそ、現在はNORGAARDのバッティングコーチとしても選手にアドバイスを送っている。
ベンチでドンチャン騒ぎ！？沖縄出身のムードメーカー
平良は沖縄出身で陽気な性格の選手だ。チームを盛り上げるムードメーカーとしても大活躍している。特にチームに得点が入った時などには、ベンチでドンチャン騒ぎをして楽しんでいる！
そんなはしゃいでいる平良だが、元々NORGAARDに知り合いがいたわけではない。Webサイトから連絡をくれて入団が決まった。入団の理由は「面白そうな野球チームだったから」だそうだ。そんな平良に「NORGAARDにはどんな選手が多いか」を聞いてみた。
「NORGAARDには野球好きのマジキチが多いですね。あとはみんな騒いでいるので騒ぎやすいです！笑」
楽しんで野球ができていると話してくれた。チームを盛り上げ、全てのポジションも守り、打撃でもチームを牽引する。今後も平良の存在は、チームが強くなる上では欠かせないだろう。
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